学部から大学院まで、気づいたら9年も京都で過ごしていました。
私は理系で大学を受験し、大学では数学の教員免許を取得しました。しかしその後、興味のある分野の勉強を続けようと思い立ち、修士・博士と5年間、大学院で日本語学について研究していました。かなり遠回りな経歴をたどってきたため、就活で自分がどう戦えるのか正直わからなかったのですが、教師を少し目指していたことから「わかりやすさ」を追求する姿勢は共感するものがあり、さらに日本語について研究していたことから「書籍」に関わることは楽しそうだと感じることができました。そんな中で、「わかりやすさを追求した書籍づくり」を目指しているメディックメディアについて知る機会があり、「ここなら楽しく働けるかもしれない!」と思い、入社を考えました。
アルバイトさんに助けられつつ、二人三脚で書籍を作っていきます。
入社にあたってやはり、医学知識が全くないことは一番の不安要素でした。しかも、入社して研修が始まると同時に担当の書籍が与えられ、その本の責任者となります。最初は何もわからず、不安でいっぱいでした。しかし、新入社員には指導役の先輩社員がついてくれて、わからないことはどんな小さなことでも丁寧にサポートしてもらえます。また、常に一緒に仕事をする医学生のアルバイトさんに、医学が何もわからない私はたくさん助けられました。仕事に必要なことは、実際に具体的な仕事をしながら1つずつ学んでいくことができるため、入社前にそこまで不安がらなくてよかったな、と今なら思えます。
社会人1年目、先輩社員から仕事のイロハを学んでいます。
仕事をする上で助けになったのは、先輩社員の「医学がわからない人の視点もあった方が、誰にでもわかりやすい書籍につながるんだよ」という言葉です。初学者の自分が考えることが、目の前の原稿の内容に貢献できるということを意識できてから、楽しく原稿と向き合えるようになりました。どんな人が見てもわかりやすいと思えるコンテンツを作るためには、いろいろなバックグラウンドを持つ人が関わることが必要です。今までのどんな経験も、目の前の仕事に生かすことができます。また、そんなさまざまな人と毎日関わることのできる職場は、新鮮な驚きに満ちていて、新たな世界がどんどん広がっていく感覚はすごく気持ちのいいものです。
休日の過ごし方
関西の大学で過ごした友人が多く上京してきているため、懐かしい友人たちを家へ招き、旧交を温めています。入社とともに結婚したこともあり、妻と二人で家の近くの美味しいお店を開拓するのも楽しみです。