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入社時に専門的な医学知識を持っている必要はありません。でも、それを自ら学び、理解できる基本的学力は重要です。更に、現在持っている医学の基本となる生物学の知識は、入社後も役立ちます。単に「細胞」をシンプルに描くにしても、元々「核があって、ミトコンドリアがあって…」といった基本知識がある人が描く「シンプルな細胞のイラスト」と、全く知識がない人が描くそれとでは、分かりやすさが大きく違います。
関連しそうな大学の講義をしっかり聴いておきましょう。
02
デッサン力は全ての絵の基礎となります。もちろんそれは、メディカルイラストレーションにおいても基本となる能力です。
特に解剖図は、時代や国、職種を超えて普遍的な「医学の共通ビジュアル言語」といってもよく、メディカルイラストレーターには、これらを医学的に正確に、そしてリアルに描く能力が求められます。また、実在はしていても、目にする機会がほとんどない人体内構造物なので、読者の印象に残すためにも、その存在感をそのままにリアルに描くチカラが必要とされるのです。
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リアルで緻密なイラストは基本ではありますが、実はそういうイラストだけでは、分かりやすい本はできません。
例えば絵心がある医学生がノートに描くイラストは、勉強に必要な要素のみをシンプルに線で表現した「図」のようなもので、プロのイラストレーターからみれば拙いものかもしれません。
しかし実際に勉強する学生にとってはこういうイラストのほうがずっと役に立つのです。こうした読者のニーズにあわせて「シンプルで理解しやすい」イラストを描くセンスが小社のイラストレーターには求められます。
STEP04
イメージを用いると分かりやすくなるということは医学や生物学において多々あります。例えば『病気がみえる』では、免疫のしくみやホルモンの働きなど様々なテーマがマンガ的に表現されています。
患者さんのイメージや医師・看護師などのキャラクターを描くこともあります。分かりやすくするためなら、一見医学書らしくないイラストもドンドン掲載するのがメディックメディア。「医学書だから」といった固定概念にしばられない、ちょっとした遊び心も必要なのです。
実際、マンガ好きのイラストレーターは多いんです!