本日はご多忙の中、メディックメディアの30周年記念式典にご臨席を賜りまして、誠にありがとうございます。ここに記念すべき日を迎えられる喜びを、所縁ある皆様と分かち合えますことに厚く御礼申し上げます。母校、昭和大学の近くにあった自由が丘の自宅を本社とし、会社を設立したのが1979年。日本大学大学院時代は近くにアパートを借り、昼は研究を進める傍ら、朝夜は編集作業に没頭しました。新宿、四谷、青山と事務所を移る度にオフィスを広くし、社員も増え、出版点数も今では70点を超えました。「走りながら考える」をモットーとしてきましたが、気がつけば振り返ることのないまま走り続け、初めての周年行事を企画した次第です。出版不況といわれる現在ですが、そんな中でも順調に業績を伸ばすことができたのは、本づくりをサポートし、またユーザーとしての意見も教えてくれた、今は医師や看護師として活躍している元アルバイトの方々、様々な企画に賛同いただいた執筆・監修の先生方、仕事のやりかたを教えていただいた制作・流通などの関係者の方々、そして辛いときも楽しいときも私についてきてくれた社員たち、皆様ひとりひとりの支えがあったからに他ならないと切に感じております。心より感謝を申し上げます。医学部を卒業し、父を継いで臨床医の道を選ぶのが自然だったかも知れません。しかし自分には医療界を変革できないかという想いがあり、医療制度や病院管理に関心を寄せ、医療行政に携わりたいとも考えました。ただご存知のように、現在の医療行政は混沌としています。結果的には、よい本をつくることで医学に貢献していくという出版活動に至ったのは幸運なことでした。今後も「専門的な医学知識を、わかりやすく、より多くの人に提供する」このコンセプトで書籍を発信し続けます。40人を超えた平均年齢30歳代前半の若い社員たちも、皆それぞれ独自に企画を考え、大きく飛躍する可能性を秘めています。皆様にはまた様々な面でご指導を仰ぐことになるかと思いますが、これからも変わらぬご交誼を賜りますようお願い申し上げます。社員一同、より一層の邁進をしていく決意をここに記しまして、挨拶に代えさせていただきます。2009年12月19日株式会社メディックメディア代表取締役 岡庭 豊ご挨拶
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